不動産売却の「仲介」と「買取」の違いは？

こちらのページでは、不動産売却における「仲介」と「買取」の違いについて紹介します。双方の特徴に加えてメリットとデメリットについてもまとめていますので、不動産売却を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

仲介とは

不動産売却の「仲介」は、不動産会社が売り手と買い手の間に入って話を進めていく方法です。

まず、不動産会社は売主の希望に基づいて対象の不動産を購入したいと考える人を探します。インターネットや店頭に物件情報を掲載したり、独自のネットワークを用いるなどさまざまな方法を用いて購入したい人を募ります。買い手が決まったら売買契約を結び、売却を行うというのが大まかな流れになります。

仲介により不動産を売却する場合には「一般媒介契約」「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」の3種類の契約形態があります。それぞれの契約形態により特徴が異なりますので、各契約の特徴について知った上で判断しましょう。

「買取」とは、不動産会社に直接不動産を買い取ってもらう方法です。

仲介とは異なり、不動産会社が買い手となるため広告を出したりインターネットに物件情報を掲載するといった売却活動により買い手を探す必要がありません。

この場合には、不動産会社が物件の査定を行い、そこで提示された査定額に納得できれば買取が決定します。そのため、買取価格に納得さえできれば、時間をかけずに不動産の売却が可能です。

仲介または買取のどちらかを選択する上では、双方のメリットやデメリットについて知っておくことが大切です。まずは仲介のメリットについて見ていきましょう。

不動産売却を行う際の金額を、自分で決められるといったように、価格設定に関する自由度が高い点が仲介のメリットです。住宅ローンの残債など個人個人の事情に合わせて価格をつけられます。

例えば少しでも高く売りたいという希望がある場合には、初めは高めに価格を設定して、時間をかけて購入希望者を探すといった方法も可能です。

上記のようなメリットがある反面、人によってはデメリットと感じられる点もあります。

仲介による売却を選択した場合、どうしても売却が完了するまで時間がかかってしまうという点がデメリットとして感じられる方もいるでしょう。仲介の場合にはまず該当の不動産に関する情報を拡散し、購入希望者が見つかった場合には内覧を行います。

内覧結果、購入希望者がその物件を気に入った場合にはさまざまな手続きを経て売買契約を結びます。この中には住宅ローンの申請なども含まれることもあり、早い場合でも数ヶ月単位の時間が必要になり、長い場合は1年以上かかることもあります。

自宅を売却する場合に、周りに売却の事実を知られたくないと考える方もいるでしょう。売却時には広告を出したり内覧者が何度も来たりするため、売却しようとしていることが近所の人などにわかってしまう場合もあります。

もちろん、この点は周りに売却するという点を知られても問題ないと考えている人にとってはデメリットにはなりません。もし周りに知られずに売却を行いたい場合には、あらかじめ不動産会社にその希望を伝えておくことが必要となります。

続いて、買取による売却を選択する場合のメリットを紹介します。

不動産会社による買取の場合にはすぐに売却ができる、すなわち短期間での現金化が可能な点が大きなメリットとなります。査定は1回で済みますし、購入希望者の内覧に対応する必要もなし。購入希望者を募るための広告を出すこともありません。

査定価格に納得さえできればその時点で売買契約を結べるため、できるだけ早く売却をしたいと考えている場合には買取に大きなメリットを感じられるでしょう。

買取の場合は不動産会社が査定に一回訪問するのみ。さらに「売り出し中」の看板を立てることもなく、広告も出ることはありません。そのため、不動産の売却について近所の人に知られにくいという点もメリットのひとつと感じる方もいるでしょう。

買取による売却では、下記の点がデメリットとして考えられます。

買取の場合、売却価格が仲介よりも安くなるという点がデメリットといえます。これは、不動産会社では物件を買い取った後にリフォームやリノベーションを行って再度売却を行います。このようにして不動産会社は利益を得るため、物件を再生させるための費用を考慮した上での買取価格となります。

このような理由があることから、買取金額が仲介よりも下がる点はやむを得ないといえますが、もし売却しても住宅ローンの完済ができない場合には、現金を別で用意する必要があります。

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