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【物件別】名古屋で不動産売却をするメリット・デメリット
不動産売却のメリット・デメリット
相続したけれど使わない、赤字の投資物件を手放したい、住宅ローンの支払いに充てたい…というように、不動産売却をする理由は実に様々です。そう、不動産売却は特別なことではなく、不動産を保有している人であれば誰もが経験する可能性があるのです。
では、不動産売却にはどのような特徴があるのでしょうか。ここではまず、不動産売却一般について言えるメリット・デメリットについて見ていきましょう。
不動産売却のメリットとは
不動産売却をする最大のメリットは、不動産を現金化できる、ということでしょう。保有している不動産を現金化すると、支払いに窮している住宅ローンの残債務を返済したり、次の物件の購入資金に充てたり、といったことが可能になります。
また、不動産は、保有しているだけでもお金がかかる資産です。名古屋で不動産を保有する場合、課税標準額×1.4%の固定資産税が、物件が市街化区域内にある場合は、これに加えて課税標準額×0.3%の都市計画税がかかるのです。
この点、不動産売却をして物件を手放せば、これらの税金を支払う必要がなくなります。
不動産売却にはデメリットもある
不動産売却には、メリットだけでなく以下のようなデメリットもあります。
- 仲介手数料がかかる
- 譲渡所得税が課せられる
- 購入者が決まり物件を明け渡す場合、引越し費用がかかる
ただし、これらの手数料や諸経費については、おおよその金額を予測することができます。もちろん、こういった費用がかかることについて理解しておくことは大切ですが、そこまで神経質になる必要はないでしょう。
不動産売却に潜むリスクとは
不動産は、売りに出してもすぐに買い手が見つかるわけではありません。物件によっては、何か月、何年と買い手が見つからないこともあるのです。
不動産売却には、「すぐに買い手が見つからない可能性がある」というリスクが潜んでいることを理解しておきましょう。
居住用の不動産を売却するメリット・デメリット
居住用の不動産を売却する場合、税金面や生活面において様々なメリット・デメリットがあります。
居住用の不動産を売却するメリット
居住用の不動産、いわゆるマイホームを売却する場合、以下の要件を満たすことにより譲渡所得税が軽減されます。
- 日本国内にある、自分の居住用家屋もしくはその家屋と敷地を売却すること
- 売却年の1月1日時点において、家屋と敷地の所有期間が10年を超えていること
- 売却年の前年・前々年にこの特例を適用されていないこと
- 売却する家屋に関して、他の特例を受けていないこと
- 買主が親子や夫婦など特別関係にある人ではないこと
また、マイホームを売却する場合、物件の所有期間に関係なく最高3,000万円の譲渡所得控除を受けることも可能です。
居住用の不動産を売却するデメリットとリスク
売却するのが居住用の不動産である場合、清掃や修繕をして綺麗な状態にして、内覧に備える必要があります。散らかっていたり、生活感が漂っていたりする物件は、買い手が見つかりにくい傾向にあるからです。
また、買い手が見つかった場合は速やかに物件を明け渡す必要があるため、あらかじめ次の住まい探しをしておかなければなりません。居住環境が変わることで、ストレスを感じる可能性もあるでしょう。
そして、忘れてはならないのが、売却先が決まらない可能性がある、ということです。次の住まいを購入するために住宅ローンを組んだ場合、物件が売却できるまではダブルで返済しなければなりません。
また、任意売却で不動産を処分しようとしている場合、一定期間以上にわたり売却先が決まらないと、競売に移行されることがあります。
投資用の不動産を売却するメリット・デメリット
売却するのが投資用の不動産である場合、マイホームを売却するのとはまた違ったメリット・デメリットがあります。
投資用の不動産を売却するメリットとは
保有している不動産の運用が上手くいっていない場合、これを売却することで赤字状態から脱却することができます。不動産投資には値下がりリスクや空室リスクが伴いますが、これらの点についても物件を手放すことで回避できるでしょう。
また、不動産投資を続ける場合でも、物件の売却代金を利回りのいい物件の購入資金に充てることで、より効率的な資産運用ができる場合があります。
投資用の不動産を売却するデメリット・リスク
投資用の不動産は居住用物件に比べて売出価格が高めに設定されることが多く、売却先が見つかりにくいことがあります。物件を売却できるまでは維持・管理費や税金などを払わなければならず、空室率が高い場合、深刻な赤字状態がしばらく続く可能性があるでしょう。
また、木造建造物については、法定耐用年数は22年とやや短くなっています。そのため、保有期間が長い木造建造物については、売出価格をかなり抑えなければ売却先が見つからない、というケースが少なくありません。
土地を売却するメリット・デメリット
近年は、相続により土地を取得したものの活用しておらず、その売却を検討する人が増加傾向にあります。
土地を売却するメリットとは
土地を売却する最大のメリットは、必要経費をなくし物件を現金化できる、という点でしょう。また、相続により土地を取得した場合、これを売却することで相続税の支払いに備えたり、譲渡税の免税を受けたりすることもできます。
土地を売却するデメリットとは
土地に対する需要は、立地条件や近隣の開発状況など、様々な要素によって決まります。売却しようとしている土地に建築条件が付いている場合や立地条件がかなり悪い場合、何年経っても売却先が決まらない、という可能性もあるのです。
また、土地の境界が複雑である場合、隣地の所有者との間で境界トラブルが生じるリスクがあります。
不動産売却のメリット・デメリットを理解しよう
不動産売却には、物件の種類ならではのメリット・デメリットがあります。これらについてよく理解せず不動産を売りに出すと、思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。
名古屋で不動産売却をしようとしている人は、まず保有している物件の売却にどのようなメリット・デメリット、そしてリスクがあるのか、しっかり検討してみてはいかがでしょうか。