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戸建ての売却におすすめなタイミングはいつ?
急いで売却をしなければならない事情がない限り、戸建てを売却する際には「売り時」をしっかりと見極めてから売却をしたいものです。そこでこの記事では、戸建ての売却を行うのにおすすめといえるタイミングについてご紹介します。
戸建て売却のタイミングを見極める4つの基準
戸建てを売却するときにチェックしておきたい4つの基準についてご紹介します。
季節
戸建てに限らず家の需要は季節によって変動します。このことから、需要が高くなるタイミング、すなわち「引越ししようとする人が多くなるタイミング」で売却することにより、高値で売却できる可能性が高くなる、といえます。
築年数
一般的に、物件は建ててからの年数が経てば経つほど価格が落ちていきます。そのため、戸建てを売却する際には、建ててから何年経っているか、という部分でも判断できます。
税金
戸建てを売却して利益が出た場合には譲渡所得税が発生しますが、税率については物件を何年所有していたのか、という点で変動します。以上から税金という部分に目を向けてタイミングを見計らうことも大切です。
住宅ローン金利
また、住宅ローン金利から売却のタイミングを見極めるという方法もあります。金利が低い方が買い手もローンを組みやすいため、売却もしやすくなるといえます。以上から、金利の変動についてもチェックしておくと良いでしょう。
「季節」で見る売却タイミング
例えば2〜3月は転勤や引越し、進学などが重なるケースが多いために需要が高く、高値での売却が行える可能性があります。このように、企業での異動や進学のタイミングなど、引っ越しをする人が多くなる時期にちょうど売りに出せれば比較的早めに買い手が見つかる可能性も高くなります。
また9月前後にも異動が発生する企業もありますので、この時期も狙い目です。
「築年数」で見る売却タイミング
戸建て物件は建ててから20年経過すると価値がほぼゼロになるといわれています。そのため、家を売るタイミングとしておすすめされているのは築10〜20年の間とされています。築年数がかなり経っているものの売却の希望がある場合には、早めに売却ができるように検討することがおすすめです。
「税金」で見る売却タイミング
物件を売却して利益が出た場合には譲渡所得税が発生します。この譲渡所得税を決める際の税率は「所有期間が5年を超えるかどうか」で大きく変動します。
所有期間が5年以内の場合には合計税率が「39.63%」、所有期間が5年を超える場合には合計税率が「20.315%」となるため、圧倒的に5年を超える場合の方が負担は少なく済みます(ただし、所有期間は取得日から引き渡しの年の1月1日までなので注意が必要です)。
以上から、可能であれば所有期間が5年を過ぎてからの売却を検討してみると良いでしょう。
「住宅ローン金利」で見る売却タイミング
住宅ローン金利が低いタイミングの方が買い手が見つかりやすいといえます。さらに、多くの方が家を売却したそのお金で新しい家への住み替えを検討しますが、住み替えでローンを利用することを考えても、住宅ローン金利が低いタイミングの方が売り時といえるでしょう。
今じゃない!戸建て売却に向かないタイミング
最後に、戸建ての売却に向いていないタイミングについてご紹介します。
購入から5年以内
購入から5年以内の家を売却した場合と、5年を超えてから売却する場合では、譲渡所得にかかる所得税と住民税がかなり変わってきます。具体的には、購入から5年以内の家を売却した場合の方が住民税・所得税ともに高くなりますので、可能であれば5年を超えてからの売却の方がおすすめです。
相場価格が上昇中のとき
相場価格が上昇中の場合には、しっかりと売るタイミングを見極める必要があります。これは、慌てて売却してしまった場合には、価格が上がり切ったタイミングで売却した場合に比べると損をしてしまう可能性があるためです。そのため、相場をよく確認して、タイミングを見計らいましょう。